試乗ポルシェ・マカン マイナーチェンジ 2ℓ4気筒 エントリーグレードを評価

公開 : 2018.12.12 12:23  更新 : 2018.12.12 17:04


どんな感じ?

ポルシェが推す2.0ℓ4気筒

新しいマカンSには、339psを発生する3.0ℓのV6エンジンが搭載され、マカンターボには440psを発生する2.9ℓのV6エンジンが搭載される。わずかに排気量が小さいのは、ストロークを短くすることで、回転域でのフレキシビリティを高めることが目的だろう。この中間に恐らくGTSも存在するはずだが、その登場は後日になるようだ。

そして多くの顧客を引きつけるべく、エントリーグレードとして2.0ℓ4気筒のガソリンエンジンを搭載したグレードがある。今回のマイナーチェンジで追加されたグレードに感じるかもしれないが、5年前から実は存在していた。あまり人気はなかったようだけれど。

しかし今回、ポルシェは排気量が大きいグレードから発表するという、トップダウン方式を改めた。マカンをリードするグレードとして、2.0ℓ4気筒モデルにスポットライトを当てることにしたのだ。エンジンはフォルクスワーゲン製のユニットで、ゴルフの高性能版に搭載されているものと同じ。ゴルフRの場合310psを発生するのに対し、マカンの場合は245psに抑えられている。

フォルクスワーゲンよりポルシェが最高出力で劣ることに違和感を感じないでもないが、この2.0ℓのエントリーグレードとマカンSとの間に、100ps前後の明確な違いを持たせたかったのだろう。また、新しいWLTP(乗用車等の国際調和排出ガス・燃費試験法)に対応するため、燃費とCO2の排出量を抑えたかったという理由もあるに違いない。2.0ℓエンジンのグレードは、3.0ℓエンジンのマカンSと比べて100kg程度軽量に仕上がると考えられるから、最高出力で劣る部分をある程度は相殺できる。

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