新型ポルシェ911(992型)カレラS 助手席試乗 ホッケンハイムで進化を実感
公開 : 2018.12.14 18:10
ファーストインプレッション
ホッケンハイムのパドックで見る911は、そのスタイリングとインテリアの双方で明らかに進化している。
助手席からの印象では快適で広々としたクルマに感じられ、キャビンでは新たに設置された10.9インチのインフォテインメントスクリーンが目を引くとともに、ダッシュボードにも7インチ・デジタルスクリーンがふたつ配置されている。
だが、ステアリングホイールの正面にあるのは、伝統的なアナログ式回転計だ。
ラグジュアリーと伝統的スポーツカーのバランスというのが、新型911開発の主要なテーマであり、「スポーティなモデルでありながら、日常生活での使い勝手を向上させたかったのです」とシュタイナーは話している。
そのため、究極のドライビングから快適なクルージングまで、このクルマが持つパフォーマンスの幅をさらに拡げるべく、新型911では新デジタルシステムとドライバーエイドを採用している。
例えば、発売時点では唯一の選択肢となる新型8速デュアルクラッチPDKギアボックスだが、ポルシェによれば、低速でのより速いシフトチェンジを実現するとともに、高速域では燃費向上にも寄与しているとのことだ。
ドライバーが勢いよくアクセルを踏み込むと、新型911はギアを固定して高回転まで引っ張ることを選択し、さらにGPSとこのクルマに設置されたセンサーが集めたデータを使って、予想される交通状況や、カーブや峠道といった道路条件をもとに、最高のレスポンスで変速を行うべくシフトパターンを変化させる。