ジャガーFタイプの中古車 高嶺の花もお買い得に 価格と注意点
公開 : 2019.01.02 10:10
ジャガーFタイプの中古車 購入時の注意点
リコール
2014年と15年式のFタイプは、恐ろしいほど多くの重大リコール対象になっている。火災、衝突と高速安定性低下の危険があり、またシートベルトプリテンショナー不作動(2016年)でもリコールが行われている。対策済みか、確認が必要だ。
エンジン
V6にはいまのところ特段懸念はないが、V8には弱点がふたつある。ひとつはエンジン下部にあるチェーンテンショナーの異音であり、もうひとつは高圧燃料ポンプの不良で、発生するとエンジン出力制限のアラームがモニターに出る。
トランスミッション
リアデフは前側のメインシールからオイル漏れを起こすことがある。ZF製ATは丈夫で、メーカーではフルードも交換不要というが、11万kmほど走行したら交換したほうが良いだろう。
シャシー・サスペンション
初期の車両ではリアサスペンションブッシュやタイロッドのブーツが割れてくることがあり、いずれも車検で問題となる。リアのサブフレームの腐食にも注意が必要だ。
電装系
バッテリーの状態は要確認。電力供給には優先順位があるが、ここが不具合を起こすとあらゆる機器の調子が悪くなる。
ボディ
パネル間のすき間が揃っているか、ボンネットがずれていないか確認しよう。フロントには飛び石によるキズがつきやすい。
内装
警告メッセージが出ないか、またダッシュ中央からせり上がる空調吹き出し口も含め、装備の動作チェックは必須だ。V8モデルではサイズ調整機能付き運転席のサイドサポートも状態をチェックしておきたい。