ジャガーFタイプの中古車 高嶺の花もお買い得に 価格と注意点
公開 : 2019.01.02 10:10
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トム・レントール(ジャガー・ランドローバー専門店トム・レントール社)
「ちょうどじぶんのV6 Sクーペを売りに出したところです。V8は英国の道では持て余しますから、購入はV6に絞ってもいいと思います。レースにも出場しましたが、経験上、V8よりもV6の方がサーキットでは速く走ることができます。ほかのドライバーもみな同じ意見です」
「ボディはクーペのほうが好みです。Fタイプはコンバーチブルも剛性感がありますが、それでもまだクーペに分があると思います」
「わたしのFタイプは問題ありませんでしたが、工場にはタペット音やスーパーチャージャーの異音が酷いクルマも入庫してきます。完ぺきなクルマなどないということです」
知っておくべきこと
2013年以降ジャガーでは整備記録簿を発行しておらず、かわりにオンラインで保管されている。プリントアウトは可能であり、履歴そのものはクルマの登録番号があればディーラーで確認できる。また一般の整備工場でも、費用はかかるが整備データの閲覧と登録は可能だ。
いくら払うべき?
3万2000~3万3495ポンド(461~482万円)
主にコンバーチブルで、2013~14年登録で走行距離5万6000km~8万kmのV6ベースモデルまたはSモデルが見つかる。
3万3500~3万5990ポンド(482~518万円)
まだ初期型V6のクーペとコンバーチブルが主体となるが、走行4万8000km以下の個体が多く見つかる。
3万5995~3万7995ポンド(518~547万円)
2015年登録で走行距離の少ないクーペモデルや、それより古い低走行のV6コンバーチブルが見つかる。
3万8000~3万9950ポンド(547~575万円)
2014年登録で低走行のV6コンバーチブルや、2015年登録のV6クーペのほかに、2016年初期登録のクーペも視野に入ってくる。
3万9995~4万4995ポンド(575~648万円)
初期型の5.0ℓ V8コンバーチブル、2015~16年登録のV6クーペ、そして4万2000ポンド(605万円)あたりからは2017年登録のクーペも出てくる。
4万6495ポンド(669万円)以上
V8クーペの初期型はこのあたりからだ。
掘り出し物を発見
ジャガーFタイプ3.0 V6 Sコンバーチブル(2013年前期登録)、走行5万5000km、価格3万3450ポンド(482万円)
個人販売のクルマだが整備はディーラーで欠かさず受けている。メーカー保証も引き続き2019年7月まで有効であり、珠玉の1台といっていいだろう。いちおう2オーナー車両との但し書きがつくが、それくらいは大目に見ても構わないだろう。
ご存知だっただろうか?
2014年3月、Fタイプ・クーペの1号車を手にいれたのは、マンチェスター・ユナイテッドFCの現監督で当時ジャガーのブランドアンバサダーを務めていたジョゼ・モウリーニョだった。