ロードテスト スズキ・ジムニー ★★★★★★★☆☆☆
公開 : 2019.01.01 11:10
アイコニックなミニチュア・オフローダーであるスズキ・ジムニーが約20年ぶりに新型になりました。無骨な内装に加えオンロードでの走行性能や快適性の低さは相変わらずですが、持ち味であるオフロード性能はさらに進化しています。
もくじ
ーはじめに
ースペック
はじめに
モデルチェンジした実用車の鑑はちょっとバスのようでなければならない。頻繁にモデルチェンジされても困るのだ。すでに今年、メルセデスはGクラスの現代流解釈を披露している。骨身を惜しまぬモデルチェンジだ。
一方、まったく新しいランド・ローバー・ディフェンダーのプロトタイプも、ミッドランドをうろちょろしているのが目撃されている。 ジープもまた、まったく久しぶりに、かなり古くなったラングラーをモデルチェンジした。そして、これだ。スズキが二十年も手を付けなかったジムニーである。
なぜそうなるのだろうと不思議に思うかもしれない。ポケットサイズの日本の軽自動車の規格で製作されたこのスズキは、1970年の「ライト・ジープ10」を模して作られたクルマで、シンプルだが使い物になるクルマだった。だからこそ、この第4世代目のジムニーは、実用的に小さいままであり、本物のオフローダーであり、うらやましいほど安いままである。
本当の「車輪のついたヘルメット」であり、すでに300万台に届こうとするジムニーの全世界の売り上げを大幅に引き上げるに違いないと思われる。はるかに高級なGクラスを彷彿とさせる恥ずかしげもないレトロなエクステリアデザインが歓迎されるのであれば。
しかし、実際、ジムニーの働きは内容的にもなかなかのものである。ほとんどどこにでも行けてしばしばオーナーの生活を良い方へと変える道具、働くクルマなのだ。だから、最近おこなったウェールズ郊外(農耕地帯だ)でのロードテストでは、小さなスズキは隣に停めた911 GT3よりも、地元の人の熱い視線を集めた。
だからスズキは湖西の生産ラインが需要を満たせないのではないかと心配しているのだ。パリ・モーターショーでの発表以来、こうしたことが関心事なのだ。では、買いたくてうずうずしている未来のオーナーは何を期待できるのか?さっそく調べてみよう。