ロードテスト スズキ・ジムニー ★★★★★★★☆☆☆

公開 : 2019.01.01 11:10

 

はじめに ▶ 意匠と技術 ▶ 内装 ▶ 走り ▶ 乗り味 ▶ 購入と維持 ▶ スペック

結論 ★★★★★★★☆☆☆

「走破能力が高く価格も手ごろな魅力的な4×4であるが、運動性能には弱点も残っている」

外観は新しくなり技術的には一新されたが、そこに息づくスズキのミニチュア4×4の本質はほとんど変わっていない。最も重要なのは、ジムニーがより高価なSUVが苦戦するような場所にでも行くことができる非常に能力の高いオフローダーだということだ。

この価格帯では比類しうる能力を持ったライバルはまったく存在しない。そして多くの人にとっては、それがすべてなのだ。しかし、先代と同様、この新型でもオンロードでの制約はたくさん残ったままである。

荒い乗り心地、扱いにくいハンドリング、低いグリップレベルなど、走行上の多くの欠点には目をつぶることもできるが、オフロードの走破能力とオンロードでのハンドリングやドライバビリティをもっと現代的に調和させることができなかったのは残念だ。

ジムニーのオフロード性能は、そのままでも下に集まったニッチなライバルたちの間で高いランクにあるが、オンロード性能の欠陥のせいで外観の魅力がもたらし得る市場での大成功が妨げられるかもしれない。それでも、ジムニーは今年テストした最も好感の持てるクルマの一台である。それだけでも価値があるにちがいない。

担当テスターのアドバイス

サイモン・デービス

視覚的なアピールの点ではこの新型ジムニーはアルピーヌA110と双璧だと思う。デザインは本当に素晴らしく、今年テストしたクルマの中で見た目が最高の一台ですね。

リチャード・レーン

乗り心地を我慢するのはつらいですが、コンパクトなボディ、アップライトなウインドスクリーン、高めのドラポジのおかげで、視界最高のドライブを楽しめますよ。上下に飛び跳ねながらね。

オプション追加のアドバイス

LEDヘッドライト、ヒーター付ドアミラー、アルミホイールが付いてくるトップモデルのSZ5がお勧めだ。価格は1万7999ポンド(260万円)から。日常使いには有効だろう。

改善してほしいポイント

・エンジンをリファインしてほしい。あるいはもっとパワーとトルクのあるターボ付ユニットに交換してほしい。
・ステアリングのリーチ調節を組み込んでほしい。
・メーカー純正のインフォテインメントシステムをもっと使いやすくしてほしい。

 

はじめに ▶ 意匠と技術 ▶ 内装 ▶ 走り ▶ 乗り味 ▶ 購入と維持 ▶ スペック

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