スズキ・ジムニー クリスマスツリーを運ぶ旅 スコットランドからロンドンまで

公開 : 2018.12.24 07:40

昨年に続き英国版Autocarではクリスマスツリーを運ぶロードトリップを企画しました。昨年はアストンのDB11で挑戦しましたが、今年の相棒には日本でも大人気のスズキ・ジムニーが選ばれています。ツリーを屋根に載せた800km以上の旅はどのようなものだったのでしょうか?

もくじ

突然の指示 クリスマスロードトリップ第2弾
時が来りて、ひとりの男現る
いよいよ4Lへ なんというクルマ
ツリー探しはあっけなく エディンバラへ
72km/hがやっと ニューカッスル到着
風雨は続く どこでも質問攻めに
ようやくゴール ツリーを返しに?
番外編1:ツリーはスコットランドから
番外編2:積載ルール

突然の指示 クリスマスロードトリップ第2弾

編集のティショーからいきなり簡単な指示を与えられたのは8月のことだった。「クリスマスツリーロードトリップ第2弾:但し、違うクルマ、違う木、違うルートを選ぶこと。選択は任せた」

去年のツリーはアーガイルの丘陵地帯からトゥイッケナムにあるAutocar編集部まで、アストン マーティンの大型GT、DB11 V12のルーフに積まれてやってきたが、このクルマにとっては、まったく簡単な任務だった。

違うルートを選ぶのは難しいことではないし、違う木というのも当然だろう。2017年のツリーはもうすでに紙に姿を変えてしまったのだから……。

では、DB11 V12に勝るクルマとはなんだろう? 今回はツリーを山の中から切り出すため、オフロード性能が重要になるだろうし、2018年には魅力的なオフローダーたちが多くデビューしている。

少し名前をあげるだけでも、ランボルギーニウルスロールス・ロイスカリナン、メルセデスの新型G63にIペースといったモデルが思い浮かぶが、われわれの選択はシンプルなものだった。


今回の旅を共にするモデルの生まれ故郷は、サンタアガータでもなければ、グッドウッド、アッファルターバッハ、ホウィットレーでもなく、こうした高価なモデルたちよりも大きな注目を集める、安価だが魅力的なクルマが生み出される場所、静岡県湖西市からやって来るのだ。そう、今年のヒーローの名はジムニーという。

小柄で活発なミニチュアピンシャーを思わせる、4代目となるスズキの小型四輪駆動モデルは、普段はこうしたクルマには興味を示さないような多くの自動車ジャーナリストからも注目を集めている。

このクルマの悪路走破性は折り紙付きであり、さらには、多くがそのオンロードでの不満など忘れてしまうような、魅力的なスタイリングとバリュー・フォー・マネーの高さを誇っている。

だが、800km以上にわたる泥と岩、そして舗装路を組み合わせたルートを、このクルマの全長と同じくらいのクリスマスツリーをそのルーフに載せて走破することはできるのだろうか?

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