クリスマス・プレゼントで欲しい1台 AUTOCAR英編集部が選ぶ
公開 : 2018.12.22 07:40
確立された技術の融合
(DP)「でも使ってるのは確立された伝統的な技術ばかりで、新しいものは何ひとつないんだよ。軽くて小さい、アルミボディ、ダブルウィッシュボーン。どれもど真ん中の要素だけど、巧妙にまとめ上げたね」
(AF)「最近のアルファ4Cやロータス・エキシージも成り立ちはおなじだけど、毎日乗るには粗がめだつ。でも、アルピーヌに毎日乗れといわれたら…」
(DP)「願ったりかなったり、だろう?」
(AF)「運転が楽しくて毎日使えるとなれば、もう最高だね。要素要素は見飽きたものばかりでも、1台のクルマとしてよくできているよ」
(SC)「よくもまああんな成算のうすいところからはじめたものだよ。プロジェクト中止になるところだったからね。ケータハムとの合弁も不発におわったし、経済情勢の悪化とか社内の引き締めムードにでもなれば絶対生まれなかったね」
(DP)「クルマ好きのためにつくったわけだけど、運転の楽しさのためには苦渋の決断もおおかったらしい。まさに、そこにすべてのねらいを定めたということだね」
(MP)「わたし個人の意見じゃないけど、売れるかというとちょっと心配だね。『ほんとうに高いだけのことはあるのか?』という声もある。けど、アルミで手作りだからね。そりゃ値段はフォルクスワーゲンのゴルフRが買えるくらいだけど、あっちはゴルフにおおきいエンジンを積んだだけだろう? こっちを買う意味は十分にあるよ」
(AF)「われわれと同じ視点でクルマを選ぶひとは夢中になって無性に欲しくなると思うけど、そんなひとがどのくらいいるかだね。ポルシェのケイマンよりもアウディTTが売れるんだから、そこがいちばん気になる」