公道試乗 アウディeトロンGTコンセプト テスラに対抗できるか
公開 : 2019.01.29 10:10 更新 : 2021.11.11 13:20
人目を引くプロポーション
アウディが貸し切った道路脇のイベント会場に駐車されたeトロンGTは非常に人目を引いていた。モデルSと同等のボディサイズ、価格、パフォーマンスを持つこのクルマがターゲットとするものは明らかだろう。ただし、そのデザインはすでに5年落ちとなったテスラよりはるかに印象的だ。
まず第一に、そのプロポーションだ。GTは5人乗りのEVとしては非常に低い。エクステリアデザインを統括するアンドレアス・ミントによれば、フロア下に96kWhバッテリーのためのスペースを確保しつつ後席にふたりの乗員が快適に過ごせるようにすることが「最大の困難」であったとのことだ。しかし、アウディA7スポーツバックよりもさらに5cm低いルーフラインで実現している。ただし、全幅は2m近くにまで拡大された。
アウディはeトロンにもオプションで用意されるドアミラー代わりのカメラをこのクルマに搭載していない。これはまだ米国では合法化されていないことが第一の理由だ。さらに市販型ではさらに大型となるドアミラーが空気を外に押し出すことにより、ボディ後部のデザイン自由度が上がるのだという。
このプロトタイプのドアはBピラー上のタッチボタンで開閉するが、市販型では安全上の理由から通常のドアハンドルに置き換えられるとのことだ。