ジャガーXFスポーツブレークに試乗 良質 英国の伝統をモダン解釈
公開 : 2018.12.20 11:30
ハンターや愛犬家でなくても
ちなみにサルーンと異なるスポーツブレークならではの特徴として、ラゲッジスペースにも見るべき点が多々ある。
リアハッチゲートを開けるとフロアの両端には、本格的に使いやすそうでヘビーデューティーな、スライドレール式フックが備わっている。
またトノカバーとは別に、ラゲッジスペースと後席を仕切る、ロール収納式ネットを標準で備えている。
これはブレーキング時に背の高い荷物が雪崩れ込むのを防ぐだけでなく、猟犬を積むことが前提のシューティングブレークでは、あって然るべきディティールだ。
4ドアであること、恐らくはメルセデスがCLSのワゴン版をそう名づけてしまったことで、敢えて「シューティングブレーク」とは謳わないジャガーだが、ハンターや愛犬家でなくてもニヤリとさせられる「正統ディティール」という訳だ。
ハンティングだけがゲームではない現代に合わせてアップデートされた、「遊ぶ」ためのブレークだからこそ、本気の造り込みを感じさせる。この意味でXFスポーツブレークは英国車らしいブレークの最新解といえるだろう。