ロードテスト フォード・マスタング・ブリット ★★★★★★★★☆☆
公開 : 2018.12.29 11:40 更新 : 2018.12.29 23:16
フォード・マスタングが派手なカーチェイスを披露した映画「ブリット」の公開から50年となる2018年。マスタングのマイナーチェンジに合わせて、フォードがその節目を祝うためにマスタング・ブリットを英国でリリースしました。当時の名優を超えることはできるのでしょうか。
もくじ
ーはじめに
ー意匠と技術 ★★★★★★★★☆☆
ー内装 ★★★★★★★☆☆☆
ー走り ★★★★★★★★☆☆
ー使い勝手 ★★★★★★★☆☆☆
ー乗り味 ★★★★★★★★☆☆
ー購入と維持 ★★★★★★★☆☆☆
ースペック
ー結論 ★★★★★★★☆☆☆
はじめに
2015年に6代目マスタングがリリースされて3年が経過するが、今も欧州での人気は衰えを知らない。アウディTTは7万5000台を、ポルシェ911は5万台を、マツダMX5(ロードスター)は3万5000台を欧州で販売した同じ期間に、フォードは6代目マスタングを4万台欧州へ輸出している。フォードのスポーツカーのアイコンでもあるマスタングの販売数として、悪くない量だといえる。
そして今年、欧州での販売が始まって以来、初めてのフェイスリフトを受け、マスタングの勢いは増すばかりといったところ。スタイリングは明らかにシャープさを増し、インテリアもアップグレード。エンジンやサスペンションにも変更を受け、走行パフォーマンスも向上している。その他、安全性と利便性を高める変更がいくつも追加されている。
また、欧州での販売に影響も少なくないであろう、新しいモデルバリエーションも追加された。それが今回の主役、特別仕様となるマスタング・ブリット。以前にも、2001年と2008年にもマスタング・ブリットは存在していた。そもそもは、もはやマスタング・ファンにとって伝説的な映画ともいえる、ピーター・イェーツ監督の映画「ブリット」に登場した、主演のティーヴ・マックィーンにも負けない存在感を示したクルマが、ダークグリーンのマスタングだったのだ。
しかし今回のブリットは、映画ブリッドの誕生から50年を祝う特別なクルマなだけでなく、従来になく特別なクルマだと、フォードは説明する。また、ブリッド仕様のマスタングが欧州に上陸するのは今回が初めてでもある。
このクルマがどれほどの意味を持っているのか、しっかり検証してみよう。