レクサスUX250hに試乗 2.0ℓハイブリッド 内装/走り/価格/C-HRとの違いを評価
公開 : 2019.01.01 17:10
「買い」か?
C-HRとの価格差 3桁万円
悪路を走る機会が多いからとSUVを考えている人には勧めない。最低地上高がSUVとしては低い160mmなのもそうだが、4WDシステムが氷雪路の発進補助、つまり生活四駆型なのもある。
後輪駆動系は独立した電動によって行うが、誘導型モーターで出力は5kW(9ps)しかなく、回生機能も備えていない。SUVをモチーフにしたスペシャリティカーと考えるべきだ。
ただ、スペシャリティにしてはキャビン実用性や操安と乗り心地のバランス等々が良識的。ファミリー向けという程ではないが、そろそろ子供をと考えているプレファミリーにも勧められる。走りは街乗りも長距離も気楽にこなせるタイプであり、「圧倒的」などと形容する点はなくとも高水準のウェルバランスでまとまっている。
最も気になるのは価格設定。姉妹車とも言えるC-HRより100万円以上高い予算が必要。ハイブリッドシステムのグレードアップ分や内外装や装備を考慮しても割高に思える。C-HRが買い得とも言え、スペシャリティの尖り具合を価値と思えば尚更だ。
お買い得とは決して言えず、外に向けて発信するプレミアム感も強くないが、自分(達)に向けたあるいは生活を共にするプレミアム感には好感が持てる。プレミアムでは「ちょっと地味かな」とか「迫力に欠く」くらいが品よくもあり、ウェルバランスでもある。一度乗ってみたいではなく、長く使えるお気に入りを求めるユーザー向けのモデルだ。