自動車の書籍 クリスマスのお供におすすめの1冊は? 英AUTOCAR選出
公開 : 2018.12.23 07:40
「ビルディング・アンド・レーシング・マイ “750”(Building and Racing my ‘750’)」
わたしも、オースティン7スペシャルの購入にあたってこの本を買った。クルマいじりの覚えもなければ動力工具も持ちあわせないごくふつうの男が、オースティン7でワンメイクレースの750モーター・クラブに出ようと、みずからのガレージで日夜改造に励む。そして打って出たレースで、コーリン・チャプマンらに伍して善戦してしまうのだ。
「こうすべき」というより「こうした」というスタンスで書かれたこの本、温かくつつみこまれるような調子で話は進み、添えられた写真もじつに明解だ。AUTOCARでも、1955年当時「ひじょうに克明な記述。エンスージャストなら単なる手引きにとどまらず物語としてもぐいぐい引きこまれるはずだ」と表していたが、今でもそのままあてはまる。
(マット・プライヤー)