自動車の書籍 クリスマスのお供におすすめの1冊は? 英AUTOCAR選出

公開 : 2018.12.23 07:40

「コルベア・アフェア(Corvair Affair)」

このヘンな1960年代の米国車によって歴史の道筋は変わったのだが、見たことも聞いたことも、あるいは気にとめたことすらないかもしれない。だがこのクルマからは、知らないうちに測りしれぬ恩恵をうけているのだ。

その名もシボレー・コルベアというこのクルマ、弁護士ラルフ・ネーダーが著書「アンセーフ・アト・エニー・スピード(Unsafe at Any Speed、邦題:どんなスピードでも自動車は危険だ)」のなかでその致命的な設計上の欠陥をいくつも槍玉にあげたのだ。

それらの欠陥はつぎつぎと訴訟を引きおこし、返す刀でゼネラル・モーターズもネーダーを名誉毀損で訴えようとした。また、消費者運動や自動車安全基準・排出ガス規制がうまれるきっかけにもなった。

本書ではコルベアの構想・誕生・進化の過程はもちろんのこと、それにまつわる人間模様もあますことなく描かれている。
(リチャード・ブレムナー)

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