コンパクト・ピックアップ 復活の兆し 振り返る驚きのトレンド
公開 : 2019.01.06 06:10
初代フォード・レンジャー(1982年)
クーリエがそれなりの成功を収めたことに気を良くしたフォードは、日本からの調達ではなく、自社生産での次期コンパクトトラック生産を決意した。
初代レンジャーが1983年モデルとしてショールームに登場したのは、シボレーS10/GMC S15の姉妹モデルがデビューした翌年となる1982年のことであり、この2台と似たようなモデルだった。F-150のコンパクト版のようなスタイリングで、ショートとロングのふたつのホイールベースを選択することができ、4気筒まで含めたさまざまなエンジンを選ぶことが可能だった。
1984年モデルではオプションでV6が登場するとともに、S10 ブレイザーを仮想的としたブロンコと名付けられたレンジャーベースのSUVがデビューしている。
レンジャーは瞬く間に米国でもっとも人気のコンパクト・ピックアップとなり、フォードは1987年モデルを27万9251台、翌年には36万7212台をそれぞれ販売している。
なお、シボレーS10が22万4026台と25万8717台をそれぞれ1987年と1988年に売り上げ、2位の座を確保している。