コンパクト・ピックアップ 復活の兆し 振り返る驚きのトレンド
公開 : 2019.01.06 06:10
ダッジ・ダコタ・スポーツコンバーチブル(1990年)
ほとんど勝算がないにもかかわらず、ダッジは1990年モデルとしてダコタ・コンバーチブルを導入している。
選択可能なボディ形状はひとつだけだったが、駆動方式は2WDと4WDから選ぶことができた。ダッジではこのモデルを自社生産しておらず、ASCという名のメキシコ企業が生産を担当していた。
1990年当時、ダコタ・スポーツコンバーチブルの価格は、2WDモデルで1万5915ドル、4WDモデルでは1万8115ドルであり、2018年現在の価値でいえば、それぞれ3万700ドル(341万円)と3万5000ドル(389万円)となる。4WDモデルが掲げるプライスタグは、ダコタのラインナップ中で突出して高価なものだった。
1989年には2500台が販売されたが、1990年には約1100台、1991年にはわずか8台まで急減している。
並行して、1989年にはチューナーのシェルビーが、V6に替えて178psを発揮するV8を積んだホットロッドモデルを登場させており、その台数は1475台にのぼる。