コンパクト・ピックアップ 復活の兆し 振り返る驚きのトレンド
公開 : 2019.01.06 06:10
フォード・クーリエ(1972年)
GM同様、フォードも1970年代初頭にはトヨタ・ハイラックスに対抗するため、コンパクトトラックを発売する必要性に迫られたが、時間とコストをかけてゼロから開発する手間を惜しんだ結果、マツダと契約を結び、彼らのBシリーズをクーリエとして販売することにした。
1972年からマツダがBシリーズとともに生産を開始したクーリエには、フォードが大型トラックをもとにデザインしたボディが与えられていたが、ふたつのモデルはその主要コンポーネントを共有していた。しかし、クーリエにBシリーズでは選択できたロータリーエンジンが積まれることはなかった。
1972年当時のスタートプライスは2222ドル(2018年現在で1万3400ドル/149万円)であり、その年、フォードは約2万7000台を販売している。
販売のピークとなった1974年モデルでは14万4491台を売り上げ、その後、1970年代を通じて安定的に7万台程度の年間販売台数を記録している。