コンパクト・ピックアップ 復活の兆し 振り返る驚きのトレンド
公開 : 2019.01.06 06:10
ダッジ D50(1979年)
1970年代、ダッジはコンパクトトラック市場に背を向け続けていたが、シボレーLUVとフォード・クーリエの成功が彼らを心変わりさせることとなった。いすゞとマツダはすでにライバルと手を組んでおり、トヨタにはほとんど提携の意志がなかったため、ダッジは三菱に声を掛けることで、この市場への参入を目論んだ。
1979年に発売されたD50とその姉妹モデルであるプリムス・アローは日本で開発と生産が行われ、三菱L200と非常によく似たモデルだった。
ダッジは後にラム50とモデル名を変更しているが、登場が遅れたD50は、1970年代を通じてクーリエとLUVの販売台数に届くことはなかった。1980年代になると、市場はコンパクトトラックからより大型モデルへとシフトしている。
にもかかわらず、ダッジは三菱との提携関係を更新し、1987年モデルとして2代目となるラム50を登場させている。
より大型のダコタと50は、1993年モデルを最後に50が姿を消すまで併売されていた。
1993年当時、ベースグレードとなる2WDの50の価格は9245ドル(2018年現在の1万6200ドル/180万円に相当)であり、同仕様のダコタは9649ドル(2018年現在では凡そ1万6800ドル/187万円)だった。