AUTOCARロードテスト90周年(最終回) さらに90年後、2108年のクルマ像を予想

公開 : 2018.12.24 10:10

燃料電池が流行か

自動車メーカーがほとんど言及せず、また世間もほとんど関心をもたなかったことが、ここにきていよいよ表面化するのだ。そこで現実を目の前にした業界も、問題を長年頬かむりしていた報いだとようやく気づく。

いっぽう、再生可能エネルギーの技術は目覚ましく進歩する。天然ガスから取りだす以外の方法で水素をつくることが技術的にもコスト的にも可能となることで、燃料電池が一躍流行そして定番の座につく。つまり環境に優しい燃料が確保できるとともに、まずまずの航続距離と石油燃料にそう劣らない補給時間も実現できるということだ。

水素は水の電気分解で、それも風力、波力、太陽光から得た電力でつくられるようになる。あるいはクルマそのものが太陽光パネルで水素をまかない、補給をまったく必要としなくなる。そして、排出するのはただ水だけだ。

クルマの外観については、もっとも変化が少ないのではないだろうか。定員分の人間とその荷物、それにかたちは何であれ動力源を内包せねばならない以上、ボディ設計上の制約は変わりようがないし、当然物理の法則も変わらないからだ。

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