試乗 トヨタ・カローラ インテリアとハンドリングが大幅向上
公開 : 2018.12.28 18:40 更新 : 2021.01.28 16:58
CVTは従来通り ハンドリングは向上
今回試乗した米国スペックのパワートレインは2.0ℓガソリンで、英国には入ってこない。しかし、英国でラインナップされる1.8ℓVVTiハイブリッドはこれより10ps高いだけで、味付けは異なるにしろ同じシャシを使用している。確かに車重や重量配分は違っているが、この試乗でもカローラの走りのキャラクターについて、手がかりは得られるはずだ。
乗ってみると、その走りの感触はお馴染みながら、驚くべきものだった。馴染みがあったのはCVTに関してだ。頻繁なアクセル操作が必要な曲がりくねった道では、CVTのせいで4気筒エンジンから騒々しいサウンドが発せられる。多くのモデルよりも耳障りでないのは良い点だ。しかも、パドルシフトを使えば5000rpm前後のサウンドを軽減することができる。
カローラにとってこれらの問題の多くは関係ないと思うかもしれない。カローラは楽しさとは無縁のクルマだと。しかし、ウェットコンディションの中、つづら折りのエンジェルスクレストハイウェイを走ってみると、このカローラXSEは十分なグリップ力やバランス、しなやかな追従性を見せ、さらにプッシュしろと追い立ててくるようだ。
しかも、ステアリングからのインフォメーションも十分得られ、楽しんで過ごすことのできるインテリアも持ち合わせている。