メルセデス・ベンツGクラス ディーゼル「G350d」に試乗

公開 : 2019.01.08 08:10

見た目変わらず、中身は刷新

新型Gクラスでのすべての変更は、見た目を変えないことを優先している。40年間にわたり使われてきたボンネット上のインディケーターを現代の安全基準に合うように開発すべく、500万ポンド(70億円)が使われたといううわさもあるほどだ。

ここまで変わらない一方で、ステアリングはボール循環式から電動機械式のラック&ピニオンに変更されている。同じように、クリックスナップ式のドアハンドルやスペアホイールにクローム装飾が施されない点は健在だが、フロントサスペンションはダブルウィッシュボーン式に変更され、操縦性や乗り心地は向上している。あそのほかにも、Gクラスはラダーフレームを使用し、内装のクオリティは相変わらず高い(もちろん造形は若干変更されている)。

今回の試乗車に搭載されているエンジンは、Sクラスにも搭載されるメルセデス製OM656直列6気筒エンジンだ。これはGクラスに搭載されたことのあるディーゼルエンジンの中で最もパワフルだ。そのほかのエンジンラインアップはすべてツインターボのV8だ(英国では600psのG63は用意されるものの、420psのG500はラインナップにない)。

Sクラスには、ふたつのチューンが存在しており、そのうちパワーが低い286ps/3400rpm、61.1kg-m/1200rpmのものがG350dに搭載される。旧型に搭載されていた3.0ℓブルーテックV6よりも控えめなのは間違いないが、燃費は10.7km/ℓに比べ12.5km/ℓと大きく進歩している。しかも、0-100km/h加速は9.1秒から7.4秒と大幅に短縮され、実生活の中でもかなり扱いやすくなっている。

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