メルセデス・ベンツGクラス ディーゼル「G350d」に試乗
公開 : 2019.01.08 08:10
どんな感じ?
クルーザーとしての新しい魅力
AMGと比べれば、どんな移動手段も個性に欠けるのは仕方ない。G350dもAMGほど痛快だとはいえないが、より好ましいモデルなのは間違いない。ディーゼルエンジンは実用性の面で魅力があり、素直な乗り味だ。悪路を走るのに気が進まなくても、G350dなら行ってみようかと思わせてくれる。
そして、たとえ悪路を走らなくとも、明らかな利点がある。インスブルックからミュンヘンまでアウトバーンを走行したところ、燃費はなんと12.8km/ℓに達した。総重量は2.5トンに達し、パラシュート並みの空気抵抗を持つと考えれば、これは極めて良い数値だ。
メルセデスは最新の4気筒ディーゼルに、乗用車で初めてステップトボウルピストンを採用し、この技術はOM656にも採用されている。
エコモード(そのほかにはコンフォートとダイナミックがある)ではエンジンはスムーズな9速ATから切り離され、ブレーキやアクセルを踏まない限り、アイドリング状態でコースティングを行う。