アヴェンタドール後継車種 ランボルギーニ初のV12ハイブリッド車か
公開 : 2018.12.25 17:40
課されるスピードへの勝負
ハイブリッド化による考えうる弊害のひとつはニュルブルクリンクのノルトシュライフェでのタイムアタック更新が難しくなるということ。アヴェンタドールSVJが現在保持する6分44秒97という量産車の記録はしばらくは持つだろう。
通常のトランスミッションを通してモーターのパワーを伝達する混合システムよりも、モーター用に完全に独立したフロントアクスルを採用すると見られる。
「このコンセプトが最善の選択であり、シャシーのコントロールとマネージメントを最適に行えます」とレッジャーニは語る。
「トルクベクタリングによってフロントにパワーを伝達することによって、増えた重量によって生じたパワーロスを補填できます」と加えた。
モーターの回転力を直接伝達するダイレクトドライブ方式は、速度が上がるにつれて効率が落ちるという欠点を持っている。スピードが持ち味のランボルギーニにとっては致命傷だが、BMW i8と同じようなトランスミッションを用いることでそれを解決できるのではないかと推測する。
「フロントにはトランスミッションを設置しても良いでしょう。フロントに電気モーターを設置することで、より安定感が増すことになります。これが最適解でしょう」と語った。
パワートレインに自然吸気ベースのハイブリッドを用いることは、ターボなどを採用した競合車種に対する強みとなる。ターボエンジンはエモーションに欠けるとレッジャーニは語る。
アヴェンタドールの後継車種がどのような名前になるかは不明だが、少なくとも何かしらの闘牛関連の名前がつけられるだろう。今まで通りのドラマチックなデザインに4輪駆動の組み合わせも健在だろうと推測する。