試乗 アルファ・ロメオ・ステルヴィオ 内装、今後に期待 走りは最高
公開 : 2019.01.24 10:10 更新 : 2019.01.24 10:20
最大の魅力は走り 乗り心地はイマイチ
アダプティブダンパーが標準ではなかったためタウンスピードでは常に揺さぶり感が感じられ、乗り心地は感心できるものではなかった。しかし、郊外のB級路ではサスペンションにエネルギーが行き渡ったように、路面を追従し始めた。やっとステルヴィオが輝く場所を見つけたのだ。
ステルヴィオの足回りは固く、キャッツアイや路面の細かい穴にはうまく対処できないものの、波打った路面でも垂直方向の動きはかなりコントロールされている。きついコーナーでもロールはよく抑えられ、節度ある動きには感心してしまった。
少し臨場感は控えめながら、2.0ℓガソリンエンジンはかなり興奮を誘うものだ。ラグは感じられるが、2000rpmあたりからパワーが盛り上がってきて、6000rpmまでずっとそれが続く。時折リミッターまで達してしまうが、案外回しても楽しいエンジンだ。
トランスミッションにはZF製の8速が使用されている。AT任せでも滑らかな動作でギアをつなぐものの、心地良い感触のギアシフターを使ったほうが好ましく感じられるだろう。ステルヴィオのQ4システムは積極的に後輪駆動寄りを保つため、リアのスライドには気をつけたほうがいいだろう。