「EVなのに燃料税」議論 イギリス政府 電気自動車への燃料税課税を検討か

公開 : 2018.12.26 11:10  更新 : 2018.12.26 12:18

財源確保の今後

現在政府は道路などから通行料を取ることを検討しているとマクケミーは話す。燃料税は排気に関する税で、電気自動車から徴収するのはおかしいと言う声も上がっている。

「通行料を徴収することは可能です。道路上などに設置されているANPR(日本でいうNシステム)などを用いればより可能となるでしょう」と彼は語る。

マクケミーによれば、英国内のドライバー全体で年間3230億マイル(5189億km)もの距離を走る。燃料税での税収が年間270億ポンド(3.8兆円)なので、1マイル毎に8.4ペンス徴収すれば良いという計算になる。

英国大蔵省の担当者は「EV用充電スタンド向けに新たな税金を課税するという考えは現在ありません。もしも現行の税制に変更点があれば、予算案として提案され、施行が検討されます」と語った。

PHEVへの補助金が打ち切られ、EVへの補助金も1台あたり1000ポンド削減されたが、家庭用EV充電スタンドの設置には500ポンドの補助金が継続されている。

既に10万以上が政府の補助金を使用してEV充電スタンドが設置されたが、その少数がスマートチャージャーとなっているのが現状である。

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