シェルビー・アメリカン社長 一問一答 若者への訴求、将来について

公開 : 2018.12.27 11:50  更新 : 2018.12.27 11:50

若年層へのアピール シェルビーの将来

――若年層へのアピールと伝統とのすり合わせについては?

「わたしははじめて買ったビッグブロックV8の69年式マスタング・マッハ1をいまでも持っていますが、うちの子どもたちは見むきもしません」

「若いひとにもシェルビーの歴史について知ってもらい、古きも新しきも受けいれていただくことが大事だとおもっています」

「10年前は、シェルビーをお求めになるお客さまにはすでにヴィンテージ・シェルビーをお持ちのかたがけっこうおられました」

「でもその後は、はじめてのシェルビーとして若いお客さまがお求めになることも増えてきました。そこからシェルビーの伝統と歴史を感じ学ばれて古いモデルに手を伸ばされることもあるのです。逆転現象ですね」

――シェルビーの将来は?

「キャロルは生前よく『わたしはキャロル・シェルビーなんだ。性能がすべてだ』と言っていました。『クルマ』ではなく『性能』という表現なのはさすがだと思います」

「世界ではじめての高性能ピックアップ、1989年のダッジ・ダコタを生産に移したのも彼でした。顧客の志向を嗅ぎとって、トラックが現在の米国自動車生産の8割近くを占めることも見越していたんです」

「今のところSUVや電動のシェルビーをつくる計画はありませんが、先のことはわかりませんね。180°変わってもおかしくありません。性能追求の立場はかわりませんが、『性能』の定義がこの先も変わらない保証はないですからね」

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