ヒュンダイ i20 1.4 CRDi

公開 : 2013.04.24 17:52　　更新 : 2021.02.20 18:32

ヒョンデ

■どんなクルマ？

ヒュンダイのスーパーミニ、i20の1.4ℓターボ・ディーゼルを搭載したモデルだ。そのエンジンは89bhp、22.4kg-mを発揮する。これは、99bhpを発揮する1.4ℓのガソリン・モデルに次ぐパワーだ。

残念ならが、この1.4CRDiはi20の中で最も経済的なモデルではない。その役目は1.4 CRDi アクティブ・ブルー・ドライブとなる。この1.4 CRDi アクティブ・ブルー・ドライブは、27.0km/ℓの燃費と、96g/kmのCO2排出量を持つ。今回ドライブした1.4CRDiは、23.3km/ℓの燃費と110g/kmのCO2排出量だ。

■どんな感じ？

好ましいスタイリングだ。ルックスは良くルーミーで、装備もテスト車両のスタイル・トリムでは充分である。

しかし、このi20 1.4CRDiは長距離ツアラーではない。但し、韓国メーカーの1.4ℓディーゼルは、少しばかりガラガラと音をたてるが、街中では充分に洗練されており滑らかなエンジンではある。

ギア比は、トップ・ギアが離れすぎている気がすると共に、レシオが広い気がするが、シフト・アクションはスムーズだ。110km/h程度の巡行であれば、20.0km/ℓ程度の燃費も稼げるだろう。

ハイウェイでは、揺れの感じるシャシーに改良が必要だし、センターを離れると重たくなるステアリングも気になる。確かに、それらによって集中がそらされるが、だからといって本当に大きな問題かといえば、そうでもないかもしれない。

■「買い」か？

i20の最大の問題は、このクルマがヒュンダイ製であってフォード製でないといことだ。フィエスタとまったく同じようなカタチをしておきながら、だ。同程度のパフォーマンスを持つのであれば、本物であるフォードを買うべきだろう。

しかし、スーパーミニの購入者にとって、それは問題でないかもしれない。だとすれば、i20 1.4CRDiは、実用的で燃費の良いクルマということができるだろう。

(ティム・ディックソン)