ジープ製ピックアップの歴史 ウィリス・ジープから最新モデルまで

公開 : 2019.01.05 06:10

CJ-8(1981年)

1981年、ストレッチしたCJ-7のホイールベースをベースに登場したCJ-8は、ますます人気を高めつつあったフォードやGM製コンパクト・ピックアップに対抗するモデルだったが、そのコンセプトは一風変わっていた。

ジープではこのモデルを建設現場に建材を運搬するよりも、2台のオフロードバイクをその荷台に積むことが似合うようなクルマに仕立てようとしたのだ。

当初はトップレスボディだけがラインナップされていたが、上級モデルとしてソフトとハードトップを選択可能なモデルも登場している。


スクランブラーの名は、特別なステッカーとホイールを装着したエクステリアパッケージとして登場しており、多くのCJ-8がこのパッケージを選択するとともに、その後も長くこの名は続いたことで、21世紀のジープ製ピックアップは再びスクランブラーを名乗ることになるのではないかと言われている。

ジープが期待したほどの人気を獲得することは出来ず、同じような価格だったにもかかわらず、1980年代を通じ、販売台数では大差でCJ-7に遅れをとっていた。

1981年から1986年にかけて約2万8000台のCJ-8が生産された一方で、CJ-7の生産台数は1984年の1年間でおよそ4万2000台に達していた。

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