ジープ製ピックアップの歴史 ウィリス・ジープから最新モデルまで
公開 : 2019.01.05 06:10
CJ-10(1981年)
2018年の現在、CJ-10の名はまるで存在自体がなかったかのような扱いを受けている。
当初、ジープはこのモデルをオーストラリアを含む海外市場専用モデルとしていた。CJ-10は全面改良を受けたJ10シャシーをベースに、10スロットグリルに角型ヘッドライトを組み合わせた見慣れないフロントデザインのモデルだった。
CJ-10は日本車が席捲していたオーストラリア市場で存在感を発揮することができず、そのセールスは期待にはまったく届かないものだった。
ジープはそのコストを回収しようと、オーストラリア軍にCJ-10を売り込もうとしたが、その努力は無駄に終わっている。
最終的には、米空軍基地で使用される航空機の牽引トラックに活路を見出し、モデル名をCJ-10Aへと変更している。