ジープ製ピックアップの歴史 ウィリス・ジープから最新モデルまで
公開 : 2019.01.05 06:10
M-715(1967年)
ジープの親会社であるカイザーは、米軍が1951年導入のダッジ M-37に替わるモデルを探し始めると、M-715の開発を指示している。
グラディエーターをベースに、基本的に既存のコンポーネントを使って作られたM-715は傑出したモデルだった。M-37を含め、これまでのトラックは軍用に専用設計され、量産モデルとはほとんど無関係のモデルだったため、生産コストが高かったのだ。
だが、だからといって、グラディエーターの標準仕様だったというわけではない。
民生用モデルでは決してラインナップされることのなかったソフトトップボディや24V電気システム、さらには軍用特別装備を備え、通常のピックアップとキャブシャシー、さらには救急車両とメンテナンストラックの4つの基本バージョンが設定されていた。
M-715はベトナム戦争に従軍したことで有名だが、森林局や消防本部といった米国の政府機関でもそのトラック仕様が活躍している。