ロードテスト メルセデス・ベンツXクラス ★★★★★★★☆☆☆
公開 : 2019.01.05 11:10
使い勝手 ★★★★★☆☆☆☆☆
Xクラスに標準装備されるのは、メルセデス製のオーディオ20 CDと呼ばれるインフォテインメント・システム。7.0インチのタッチモニターがダッシュボードに備わり、他のモデルと同様に、タッチパッドとロータリースイッチが付く。しかし、走行中はタッチパッドの使い勝手が悪く、右利きの場合は特に、ロータリースイッチの方が使いやすく感じるだろう。システム自体は、入力から表示が切り替わるまでに明らかな時間の遅れがり、反応は鈍いといえる。
ブルートゥース接続機能やデジタルラジオ、ナビゲーションシステムなど、機能自体に不満はない。追加で2670ポンド(38万円)を支払えば、コマンド・オンライン・ナビゲーションシステムが選択でき、標準より一回り大きい8.4インチの高精細モニターが装備され、3Dマップにリアルタイムの交通情報などの機能も利用できるようになる。
今回のテスト車両には、1098ポンド(15万円)のパーキング・パッケージが装備されていた。ボディに搭載されたカメラ映像を合成し、車両の周り360度の俯瞰映像がモニターに表示することができ、全長5.34mの駐車にはかなり有用だった。
後部座席はベンチシート形状で、頭上空間も広々。膝周りの空間も含めて、不満はない。ただベンチシートの中央は、身体を支持することが難しいだろう。荷室は大きく、積載量も1t以上。今回のテスト車両には、雨を防いでくれる金属製の堅牢なトノカバーが装備されていた。
視界
Aピラー自体は太いが、前方、側方ともに、大きなガラス面積のおかげで視界はかなり良好。反面、後方視界はそれなり。
燈火類
今回、ヘッドライトに関しては評価していない。
ステアリングとペダル
ドライビングポジションは、アップライト気味に座りステアリングを上から持つコマンドポジション的なもの。ステアリングホイールの位置調整は、チルト、テレスコピックともにやや不足気味ながら、着座姿勢自体は快適だ。