英国初試乗 メルセデス・ベンツC220dクーペ マイナーチェンジで競争力向上
公開 : 2019.01.21 11:30
どんな感じ?
スポーティなルックス
セダンより着座位置が低くシャシーもはるかに走り志向とあって、たしかにCクラスのスポーツ版という印象だ。AMGラインというだけあって、ボディスタイルにはAMGの総本山アファルターバッハ生まれの強力モデルから拝借した要素もそこかしこにみられるが、切り立ったリアエンドにつくバッジの数字だけは一線を画するところだ。
とはいえ、0-100km/h加速は7.5秒でこなすなど、この2.0ℓターボディーゼルの全開性能もなかなかのものだ。前の2.1ℓより性能は上回るが、高回転まで引っぱった時の音はまだ滑らかとはいいがたい。
だが巡航に移ればゆったり洗練されたマナーを見せてくれるし、そうして長距離をこなしたときの経済性も見事なものだ。今回の試乗では高速道路区間で19.5km/ℓを記録したし、ゴーストップのおおい市街地区間でもさほど落ち込みを見せなかったのだ。
トランスミッションは9段のATだが、これは機械まかせにするのがいちばんよかった。
キックダウンを試みると一瞬ためらうような反応をするし、それではと手動に切り替えてもアウディの7段ほど滑らかに変速してくれない。まあ4000rpm足らずでパワーもトルクもピークをすぎるとあっては、パドルをパタパタ引いて高回転まで引っぱったところであまり意味はないのだが。