英国初試乗 メルセデス・ベンツC220dクーペ マイナーチェンジで競争力向上
公開 : 2019.01.21 11:30
硬めの足回り 前席は十分な広さ
サスペンションは硬めの設定ながら、低速でも乗り心地は良い。たいていの路面不整もサラッとやりすごすし、おなじ低排気量版のセダンよりロールも小さい。だが速度を上げると、衝撃が包み隠さずつたわってくる。
ステアリングは軽くて正確なものの、その正確さもBMW 4シリーズほどではない。ボディの挙動こそ今年はじめにテストしたSEモデルよりも引き締まってはいるが、さりとてあくまでCクラス。ゆったり乗るのがお似合いだ。
低く沈んだ着座姿勢にふさわしく、シートも小ぶりな前席の空間はたっぷりしている。さらにパノラミックスライディングルーフから注ぎこむ陽ざしのおかげで、いっそう広々と感じられる。
後席がせせこましいのは致し方ないところで、足元はせまく、大人が座ると天井に頭がつかえる。そのいっぽうで、トランクの容量に不足はない。