試乗 ランボルギーニ・アヴェンタドールSVJ 最高のV12エンジン
公開 : 2019.01.17 10:10
どんな感じ?
空力性能が大幅刷新 足回りやエンジン強化も
SVJを買えば、さらなるパワー、グリップ、ダウンフォース、カーボン、そのほかすべてが増強されたアヴェンタドールが手に入る(車重はアヴェンタドールSから50kg軽量化されている)。通常のアヴェンタドールSよりも最高時速が3.2km/h遅くなっているが、アヴェンタドールSVと比べてすら前後軸のダウンフォースが40%増しているから十分だろう。
ランボルギーニの自然吸気6.5ℓV12エンジンは吸排気系が刷新されたほか、インテークバルブも変更されたことで770ps、73.4kg-mにまで高められている。最大回転数は8500rpmを超え、トルクも過去最大だ。最高のエンジンといっていい。
一方でサスペンションにも見直しが加わり、SVよりも硬いアンチロールバーやアップグレードされたダンパーに変更されている。さらに、四輪駆動システムも見直され、リアに配分される割合が高められている。装着されるピレリPゼロは専用設計で、標準でコルサ、オプションではトロフェオRも用意される。加えて、アヴェンタドールシリーズとしては初めてALA(アクティブエアロダイナミックテクノロジー)が採用された。
ここまで述べてきたものの、これらを気にするようなSVJの購入客がどれほどいるのだろうか。そして、これらの増強されたパフォーマンスを使うオーナーがどれくらいいるのだろうか。きっと大都会の七つ星ホテルから同じく七つ星のレストランに移動するのに使われるだけではなかろうか。そう皮肉らずにはいられない。