試乗 ランボルギーニ・アヴェンタドールSVJ 最高のV12エンジン
公開 : 2019.01.17 10:10
大柄なボディに見合わぬ狭いキャビン
しかし、彼らでも強化された空力性能には気づくはずだ。SVJは悪魔のような、いかにも速いと思わせる見た目をしているが、実際に最大の強みでもある。そして外観とは裏腹に、キャビンはかなりタイトだ。ドライビングポジションはいまいちでシートは奇妙なほど固く、やや快適さに欠ける。
わたしは190cmあり、近頃では異様なほど高いわけではないと思っていたいのだが、アヴェンタドールのオーナーには向かないようだ。どうやってもうまく乗りこめず、乗り込んだところでガニ股でしか座れない。
首をすくめて天井に当たらないように気をつけなければならず、もって1時間だった。SVJなだけあって多少の我慢をする価値はあったが、ヘルメットを着用してサーキットを走るのは正直不可能だ。
しかし、フロントウインドウの角度などを見れば、これでも妥協しているのがわかる。以前のスーパーカーと比べれば随分高身長に優しくなったものだ。ただし、この妥協がアヴェンタドールを少しばかり古臭く見せているのも確かだ。