ロードテスト アウディQ8 ★★★★★★★★☆☆
公開 : 2019.01.06 11:10
使い勝手 ★★★★★★★★☆☆
Q8にはアウディ製では最新となる、デュアルモニター式のMMIインフォテインメント・システムが搭載されている。センターコンソールの上側には10.1インチのモニターが収まり、ナビゲーションやクルマのセッティング、通信などのQ8の主要な機能をコントロールする。下側の8.6インチモニターでは、エアコンやラジオ、シートヒーターなど快適機能の操作を主に行う。
この2つの画面は、タッチモニターではあるものの、操作のレスポンスという面では完全だとはいえない。確実に操作するには、モニターをタッチするというより、ラップトップ・コンピューターのトラックパッドをクリックするように、しっかりと押す必要がある。強めに画面を押すことに慣れてさえしまえば、ソフトウエア自体の動作は素晴らしい。
グラフィックの品質は上質で、フラッグシップモデルに相応しいもの。1150ポンド(16万円)のオプションとなる、バング・アンド・オルフセン製のサウンドシステムの音質にも感銘を受けるだろう。といっても、標準のステレオも、平均点以上は獲得できるだろうから、オプションを追加しなくても充分満足できるとは思う。
ラゲッジスペースの開口部は広いうえ、605ℓと不足のない容量が確保され、利便性は高い。またフロアとボディとの間に低い敷居があり、荷物も積みやすい。ラゲッジスペースのリアシートを倒さない通常の大きさは、狭いところで幅が1010mm、奥行きが1050mm、高さが390mmとなっている。
視界
ルーフラインが傾斜していても、車高が高いこともあり視界は良好。鮮明なリアビューカメラも標準装備される。
燈火類
マトリックスLEDヘッドライトが標準装備。明るさも照射距離も不満は全く感じない。
ステアリングとペダル
ドライビングポジションは快適だが、乗降性は背の高いSUVなり。ペダル類はやや右側にオフセットしているが、ステアリングコラムの調整幅は充分確保されている。