新型メルセデスSクラス PHEV/EV「EQ S」2車種 ホイールベース1種
公開 : 2019.01.07 17:10
新世代のメルセデス・ベンツSクラスは新規開発のプラットフォームを備え、ホイールベースは1種類のみとなるようです。プラグインハイブリッドとEVの「EQ S」という2本立て。AMGモデルは600psを超える見込みです。
もくじ
ー ふたつのフラッグシップ SクラスとEQ S
ー EQ SはEV専用プラットフォームを採用
ー EQ SのAMGモデルは600ps越えか
ー 革新的なデザインに
ふたつのフラッグシップ SクラスとEQ S
メルセデス・ベンツは、新型Sクラスに電動パワートレインや運転支援機能、数々の技術や優れたコンフォート性能を組み込むことで、アウディA8やBMW 7シリーズを圧倒しようとしている。
英国では来年配車が開始される予定のSクラスだが、これは史上初めてふたつのまったく異なるモデルに作り分けられるのだ。
標準バージョンはプラグインハイブリッドが採用される通常のSクラス。最大100kmのEV走行が可能だ。組み合わされる四輪駆動システムの4マティックも進化し、自由に駆動力の前後配分を変更できる。
もう一方は、ピュアEVとして空力性能を重視したボディが与えられ、内部情報によればEV専門のサブブランドであるEQのフラッグシップモデルとなる。 このモデルにはEQ Sの名前が与えられ、2022年に発売予定。WLTPサイクルで499kmを超える航続性能を持つという。
メルセデスは90億ポンド(1兆2400億円)を投資し、今後6年以内に英国でのピュアEVの普及を目指している。EQ Sもこのプログラムの一環だ。
EQ SはEV専用プラットフォームを採用
さらに、Sクラスには伝統的に2種類のホイールベースが用意されるが、内部でW223と呼ばれる新型Sクラスでは1種類に抑えられるという。
まだ公式に発表されてはいないものの、Eクラスの全長が4920mmにまで拡大していることを受けて、新型Sクラスではロングホイールベースのみとなり、全長は5280mmほどになる見込みだ。
SクラスにはMRAプラットフォームが採用される一方で、先進的な四輪駆動システムを備えるEQ Sには新しいモジュラー・エレクトリック・アーキテクチャ(MEA)が使用される。
小型のEQモデルには既存のものを元にしたプラットフォームが使用されているが、EQ Sにはバッテリーを搭載するためフラットフロアになっているEV専用の新規開発のプラットフォームが採用されている。