VW 移動可能な超高速充電ステーション計画 17分で80%充電 インフラ機能拡充へ

公開 : 2019.01.08 17:25  更新 : 2019.01.09 14:57

360kWhのバッテリー式充電ステーションなら柔軟に運用でき、EVインフラとユーザーとのギャップを埋める存在になる。メインの充電施設から独立して運用することができます。およそ17分で28kWhの充電ができ、これは現行eゴルフでは80%に相当します。

もくじ

移動可能な充電ステーション 17分で80%充電
場面に応じて運用方法を変えられる

移動可能な充電ステーション 17分で80%充電

フォルクスワーゲンは移動可能で、電源を必要としない充電ステーションのネットワーク計画を発表した。来年ドイツで実証試験が開始される。

フォルクスワーゲンは、最大15台のEVの充電が可能なモバイル充電ステーション計画の詳細を明らかにした。これはメインの充電施設から独立して運用することができる。

フォルクスワーゲンによると、このモードではおよそ17分で28kWhの充電ができ、これは現行eゴルフでは80%に相当する。

この充電ステーションはフォルクスワーゲンのMEBプラットフォームに準拠している。そのため、今後発表されるIDモデルで使用され劣化したバッテリーでも、電動バイクを含めたEVの充電に再利用することができる。

パワーパックひとつで15台の充電が可能で、直流、交流関係なく一度に4台まで充電が可能だ。

場面に応じて運用方法を変えられる

充電基地と接続されている際は、常に直流電流による充電が行われ、電力需要がピークの時間帯の使用電力を抑えるよう設計されている。

フォルクスワーゲンは今年の第1四半期にも、本社を構えるウォルフスブルグにこの充電ステーションを設置し、試験を開始する。他の都市でも2020年以降、順次開始される予定だ。

フォルクスワーゲングループコンポーネンツの管理委員会のトップを務めるトーマス・シュマルは、充電ステーションの設置はEVの普及を促進すると考えている。

そして設置の際に、自由に移動できるステーションなら「充電ネットワークへの投資を始める前に、充電基地にもっとも適した立地を探ることができるのです」

このモバイル充電ステーションはソーラーパネルや風力発電で得た電力を一時的に蓄えることができるため、カーボンニュートラルなEVも実現する。

ユーザーはアプリやウェブサイトを通して近隣の充電ステーションを探すことができる。また、企業の駐車場や大規模なイベント会場に設置するといった利用法も考えられる。

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