AUTOCAR独占取材 ジャガーIペース主任設計者への一問一答 次の一手は
公開 : 2019.01.10 11:40
ジャガー初のEV、Iペース。主任設計者であるデーブ・ショーによれば、開発ををすすめるうちに当初の計画だった先行技術研究にとどめるのが惜しくなってきたとのことです。かなり率直に、さまざまな質問をしました。
もくじ
ー ジャガーの電動化 企業としての変化
ー EVのIペース 開発の舞台裏
ー どのようにIペースは展開拡大する?
ー ジャガー、ゆくゆくはEV専業メーカーに?
ジャガーの電動化 企業としての変化
ジャガーIペースは2018年を代表する新型車のみならず、英国の技術の優秀性を世に示したモデルといえる。
今回は主任設計者のデーブ・ショーに、今後のIペースの進化ならびに将来のジャガーEV化への展望について話を聞いた。
――電動化によってジャガーはどう変わりましたか?
「EVを手がけることで、ジャガー・ランドローバー(JLR)は世界がめまぐるしく変わりつつあることに気づかされました」
「技術革新の可能性については、限界はまるでみえてきません。はじめこそ改善点が山のように出てきますが、そのひとつひとつはなんら妥協点をさがすまでもなく、すぐに対処できてしまいました」
「そのうちに、社内でのIペースの位置づけまで変わってきました。いまの状況からは想像できないかもしれませんが、もともとは先行研究としてはじめたのです」
――電動化にあたって、小回りのきくJLRの企業規模が有利に働いたのでは?
「電動化の恩恵は誰もがひとしく受けています。企業規模の大小に関係なく、どこにも技術革新の波はやってきていますよ」
――JLR内部の考え方にも変化はありましたか?
「わたしもふくめて、根こそぎ変わりましたね。もともとエンジン車至上主義で、EVなんて真っ平ごめんだったこのわたしがですよ?」
「わたしも1台持っていますが、もう3万2000kmも走りました。もう内燃機関には戻れませんね。じぶんの使い方には合ってますし、まるで我慢もいりませんから」