フェラーリがKERS搭載と6気筒に言及

公開 : 2012.03.24 11:31  更新 : 2017.06.01 00:55

フェラーリはエンジン・レイアウトに影響せずにCo2排出量を減らすハイブリッド・テクノロジーを開発している。今月初めにF12ベルリネッタの発表の際に「新世代のV12」とコメントしたが、将来性については不明瞭な発言をするに留まった。しかし、環境保護の点からも、F-1から流用されるKERSシステムがV12エンジンに装着されるチャンスがあるという。

「われわれは環境保全のためにCo2排出量を削減するための新しいテクノロジーをロールアウトする予定がある」とフェラーリの社長、アメデオ・フェリーサはAutocarに話しました。

「われわれのハイブリッド・システムはパワーを作りだすものではなく、かといってエネルギーをセーブするものではない。そのテクノロジーはまだ高価だが、道は開いている。進化が、コストと重量を削減してくれるだろうと信じている。何時からとは言えないが、そのテクノロジーはすべてのフェラーリに搭載されるもので、それはオプションとして提供するたぐいのものでなく、標準で装備されるものとなるだろう。」

フェラーリは599GTBベースの2010HY-KERSコンセプトで、KERSを搭載したハイブリッド・システムを最初に発表した。フロント・ドライブに補助的な低容量のモーターを取り付け、リアには100bhp、15.2kg-mのモーターを装備したもので、バッテリー・セルはフロアパンに搭載されていた。このシステムは、V12エンジンをミドに積む次のエンツォで採用されることとなる。

Co2排出量の削減ということから、フェラーリは6気筒のエンジンを採用することも考えているようだ。それはF-1からのフィードバックということになるのだろう。

「なぜ6気筒では駄目なのか」とフェリーサは言う。

「6気筒を選択するのは将来のことかもしれない。しかし、認識が変わったことも事実だ。数年前から、アメリカでも8気筒を搭載するモデルは少なくなってきている。われわれもその方向で考えなければならない。」と。

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