トヨタ社長、豊田章男 スープラ発表で何を語った? スピーチ全文を掲載
公開 : 2019.01.15 12:26 更新 : 2021.01.28 18:01
スープラ復活の裏話
(北米デザインスタジオの)キャルティの少人数のデザイナーグループも、同じことを考えていました。
数年前、彼らは、FT-1と彼らが呼んでいたコンセプトの図面をわたしに見せました。そして更に彼らは、そのプロトタイプをグランツーリスモのビデオゲームに追加してしまったのです。
デザイナーの皆さん、上司にコンセプトカーを承認させるには、このアプローチはおすすめしますよ。
ゲームオーバーでした。その時わたしは、わたしの古い友人が、とうとう帰ってくるのだと、心の中で思いました。
同時に、わたしはその新しいスープラの期待値は高く、オリジナルよりも、もっといいクルマにしなければいけないことを知っていました。
だからこそ、この新しいスープラの運転性能をつくりこむために、ガズーレーシングチームの協力を仰ぎました。
実は、ガズーレーシングチームは、2007年にニュルブルクリンクで、クルマをテストするスカンクワーク(特命チーム)のように始まりました。
なぜなら、全ての自動車メーカーが知っているように、クルマをテストするのであれば、このグリーン・ヘル(ニュルブルクリンク)以上に最適な場所はないからです。