試乗 レクサスRC300h マイナーチェンジ 物足りぬパフォーマンス
公開 : 2019.01.16 10:30 更新 : 2019.01.16 11:35
「買い」か?
ハイブリッドだけでは物足りない
レクサスRCは依然として、あたかも積極的に運転されることを拒んでいるかのように、パワートレインやダイナミクス性能の鋭さで不足しているが、大目に見る必要もある。スタイリッシュなクーペでありながら、経済性や環境性能は優れており、マーケットでも独自のポジションに位置している。15.9km/ℓという好燃費も、現実的なものだ。
また、優れた環境性能のおかげで、通常のガソリンモデルやディーゼルモデルと比較すると、税金面での優遇も小さくはない。会社から貸与されるカンパニーカーなどではメリットとなる。しかし、プライベートで乗る場合、その経済性のトレードオフとして、イニシャルコストに出鼻をくじかれることになる。RCはベースグレードでも3万8000ポンド(524万円)を越え、ドイツ勢のライバルと比較すると、数千ポンド(数十万円)ほど高く設定されているのだ。
エントリーグレードの標準装備を見比べると、RCの価格設定もうなずけなくはない。でも、4万6000ポンド(634万円)に迫る価格となる今回のテスト車両、トップグレードの「タクミ」の場合は特に、同価格帯のライバルが持つパフォーマンス性能を比較してしまうと、その魅力は霞んでしまうのだった。
レクサスRC300hのスペック
価格 | 4万5800ポンド(632万円) |
全長×全幅×全高 | 4695×1840×1395mm |
最高速度 | 189km/h |
0-100km/h加速 | 8.6秒 |
燃費 | 16.8km/ℓ |
CO2排出量 | 114g/km |
乾燥重量 | 1775kg |
パワートレイン | 直列4気筒2494cc+電気モーター |
使用燃料 | ガソリン |
最高出力 | 223ps/6000rpm |
最大トルク | 22.3kg-m/4200-5400rpm |
ギアボックス | CVT |