2019年を占う 難しいニューブランド立ち上げ ポールスターとクプラ
公開 : 2019.01.26 17:10
ポールスターはスーパーカー市場参入へ
一方で、年内に発売されるポールスター1 クーペについて混乱は少ない。ボルボとデザインのテイストを共有するかはわからないが、少なくともバッジエンジニアリングになるようなことはなく、ハイブリッドシステムは600psを発揮し、独自のボディにはカーボンファイバーが大胆に使用されている。
これに加え、今年のジュネーブ・モーターショーではセダンモデルのポールスター2が公開され、クーペSUVのポールスター3の存在も確認されている。2や3はピュアEVになり、テスラの牙城を崩しにかかる。さらに、ポールスターはボルボの革新的な購買型サービスを採用するようだ。
しかし、ポールスターが英国を攻略するにはふたつの大きなハードルがある。ひとつ目は、今のところ左ハンドルモデルのみであること。ふたつ目は13万5000ポンド(1877万円)と高額であることだ。
これはラグジュアリーカーやスーパーカーの範疇であり、うまくいけば非常に旨みのある領域だ。しかし、吉利汽車が所有するブランドが、ポルシェやベントレーのような高い技術や長い歴史を持つブランドの中で魅力を放つことができるのかはまだわからない。