長期テスト スバルBRZ(6) 悪路も走破 ESPを試す

公開 : 2019.01.21 11:50

完全にはオフにならない

ESPオフモードを選択すると、トラックモードの効果が実感できる。スラロームに挑もうものなら、コントロールを維持するのはほとんど不可能だ。BRZはバランスに優れたクルマだが、装着されているミシュラン・プライマシーHPはスキッドパンには致命的に向いていない。スピンを繰り返して目を回すのが落ちだ。

ただ、このモードでもESPはわずかに作動している。完全にオフにすることはできないようだ。とはいえ、数えられないほどスピンしている間にESPの存在が感じられたのは、オレンジのライトが点滅していたからだった。

しかし、今回ESPを完全にオフにできないことに落胆はしていない。ほかのESPシステムと違って、BRZのそれは運転に介入するためのものではなく、速度を殺して衝撃を減らすために作動していることが明らかだったからだ。衝突を回避するには控えめすぎる。怪我を減らすためのESPだ。そして、わたしにとってこのセッティングは好ましいものだった。

テスト車について

モデル名:スバルBRZ 2.0i SE LUX マニュアル
新車価格:2万6050ポンド(380万円)
テスト車の価格:2万7550ポンド(403万円)

テストの記録

燃費:14.0km/ℓ
故障:無し
出費:無し

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