試乗 トヨタRAV4 ハイブリッドに新デザイン言語 優れたファミリーカー
公開 : 2019.01.20 12:00 更新 : 2021.01.28 18:34
優れたコーナリングに力強い走り
コーナーリング時の姿勢は印象的なほどフラットで、しっかりした掛け心地ながら快適なシートが、身体を横方向にも支えてくれる。TNGA GA-Kプラットフォームによる低重心化の効果の表れだといえる。ステアリングの重さも丁度良く、レシオの設定も適度にクイックだから、回頭性も悪くない。進路変更をする際のもたつきのようなものは、まったく感じられない。
フロントタイヤのグリップはもう少し高くても良いと思う。コーナーリング時でグリップ限界に迫った際には、スタビリティコントロールが唐突に介入してくる場面もありそうだ。しかし、RAV4のオーナーで、グリップ限界領域まで突っ込んだ走りをするひとは稀だろう。
ハイブリッド化されたパワートレインは充分に力強く、追い越し加速などでも躊躇なくこなしてくれる。また電動モーターが、自然吸気エンジンの低回転域でのトルク不足を上手にカバーしてくれる点も嬉しい。特に市街地など、電動モーターだけで駆動している時は、極めてスムーズにドライブすることが可能となる。
ただし、CTVは加速するたびにエンジンの回転数を不用意に高める傾向があり、エンジンノイズもかなり大きくなってしまう。SUVらしくリラックスして運転する限り、気にならない部分ではあるけれど。