世界のメーカー 起源となったクルマたち 中編
公開 : 2019.01.27 06:10
クライスラー・70(1924年)
ウォルター・クライスラーは、1904年創業で、経営難に陥っていたマクスウェル・チャルマーという自動車会社を立て直したが、結局1923年に倒産した。
クライスラーは翌年、自分の名前を冠した新しい会社を設立し、同社初のモデルとなる70を発表した。3301ccのサイドバルブ直列6気筒エンジンを搭載し、革新的なアルミニウムのピストンや油圧システム、オイルフィルターも使用されていた。
その結果、初年度だけで3万2000台が生産された。クライスラーはそこから数十年で革新的なイメージを獲得し、デトロイトの2社との激しい争いをくぐり抜けた。
現在はフィアット・クライスラー・オートモビルの一員だが、ラインナップにはわずか2車種が並ぶのみだ。