世界一のコンディション? 40年で226km 初代フォード・フィエスタが出品
公開 : 2019.01.21 19:10
再び公道へ
幸いなことに、博物館にて働いていたダレン・ウィズドムという職員が治具を自作し、搬出作業を容易にした。その後フィエスタは再び外の世界に出て、初めてMoTテスト(日本でいう車検よりも少々緩いテスト)を受けることとなった。
英国運輸省運転免許庁認定の自動車クラブ、フォードGT・ヒストリック・レジスターのポール・キンガムはこのフィエスタをチェックし、「すべての主要部品が本物で当時モノです。シャシーやサスペンション、ステアリング、トランスミッション、エンジンもそうですが、塗装も驚くべきことに当時のままです」と語った。
2018年6月29日にウィズドムはリチャード・ジョーダンという男性に1万1550ポンド(163万円)でこのフィエスタを売却した。
今回のオークションでは予想価格が6500〜8500ポンド(91万8000〜120万円)となっているが、果たしていくらで落札されるだろうか。
この極上なフィエスタが気になる方は2月2日にH&Hクラシックスが初めて開催されるオンライン・オークションを覗いてみると良いだろう。
H&Hクラシックスのセールス部門トップ、ダミアン・ジョーンズは「他では滅多に見ることのない、正真正銘の当時モノなフィエスタです。おそらくフォード・フィエスタMk1の中では最も走行距離が少ない個体でしょう」と語った。