ポルシェ356Bカレラ2 GSカブリオレ、1億円超え ボナムス・オークション
公開 : 2019.01.24 06:10 更新 : 2020.12.08 18:08
ドキュメント全て残る 貴重な個体
1989年にデンマークに住む現オーナーが譲り受け、その後エンジンは4カムスペシャリストのアルミン・バウマンの手でフルオーバーホールされるが、しばらくはエンジン単体で飾られていたという。2017年になるとドイツのスペシャリストにボディ・シャシーのフルレストアを依頼し、出来上がったところで飾られていたエンジンが組み込まれた。
このように現在は完璧なコンディションにあり、356を知るスペシャリストの仕事だけにオリジナル度も申し分ない。また新車からの整備記録に加え、1986年のレストア時の写真も残されており、ドキュメントも万全といえる。
4カム・エンジンは整備が難しく完調を保っている個体が少ない中、パーフェクトといえるコンディションを保つカレラ2 GSカブリオレが出品されたことから、愛好家の注目を集めて熱い入札が続いたのである。最終的に356の4カム・モデルとして初の100万ドル越えとなる100.05万ドル/1億1006万円で戦いを終えた。
バブルが弾けてからコレクターズカーは全般的に値下がりが続いているが、本当に価値のあるものは逆に値を上げていることがわかろう。