ロードテスト BMW X5 ★★★★★★★★☆☆

公開 : 2019.01.27 12:10  更新 : 2019.01.31 06:05

 

はじめに ▶ 意匠と技術 ▶ 内装 ▶ 走り ▶ 乗り味 ▶ スペック ▶ 結論

購入と維持 ★★★★★★★★☆☆

先代モデルより車両価格は上がったが、その引き上げ幅はそれほど大きくはない。エントリーグレードのxドライブ30d xラインは、F15世代の同等機種より約30万円のアップだ。

ディーゼルを積む最廉価仕様を比べれば、ボルボXC90のおよそ10%安いが、パワーも気筒数も少ない。アウディQ7もわずかながら安価だが、レンジローバー・スポーツはたっぷり15%上回る。これまで通り、新型X5もプレミアムSUV市場のど真ん中に殴り込みをかける。残価予測を踏まえれば、月々の支払額は競争力があると言えるだろう。

駆動系は通常のディファレンシャルに代えて電子制御クラッチを用い、最低地上高は最大で250mmを超えるが、ブレーキ付きトレーラーを接続しても牽引できるのは1.9トンまでだ。バーサタイルではあるが、この上なくタフな四駆というわけではない。

また、おそらくは効率の良いクルマだと言える。テストで記録したツーリング燃費は15.3km/ℓで、2.3トン近い6気筒ディーゼルのSUVとしては、過去10年のBMWにおけるベストな経済性の持ち主に数えられるだろう。

価値の推移

このクラスの最新モデルであるX5だが、残価予測の点では先行するアウディとレンジローバーに太刀打ちしうるものではない。

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