WRC新時代 2019年シーズン展望 今年は激動の1年に

公開 : 2019.02.03 08:10  更新 : 2021.03.05 21:42

ローブはヒュンダイへ

たとえわずかの間だったとしても、本当に引退などしたんだろうか? F1界におけるミハエル・シューマッハー同様、セバスチャン・ローブも彼の愛するラリーから離れることなどできないのだ。

3年のブランクを経て復帰した昨シーズン、ローブは彼の偉大な(そしてある意味マンネリとも言える)2004年から2012年までの連続タイトルを獲得したシトロエンからスポット参戦を行い、ラリー・スペインで勝利をあげることで、44歳の彼の魔法がいまだ続いていることを証明した。


当然、今年のローブは史上最多となる79勝の更新を狙っているだろうが、それは長きにわたるライバルのオジェがドライブするシトロエンからではない。

ローブはヒュンダイから6つのレースへの参戦を予定しており、6戦だけではドライバーズタイトルを獲得することはできないが、彼にはもはやタイトルなど必要ないからこそ、6戦で十分なのだ。

今週末、ローブは歴戦の勇士としてプジョーに乗って挑戦したダカール・ラリーから、直接モンテカルロへと乗り込む。

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